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はじめまして。野口直幹(のぐち なおき)と申します。

ヒト・モノ・カネに加え、空間・情報・場所・時間など、あらゆる要素が貴社の経営資源となります。全てが価値へと替わる『可能性』を秘めています。

また、貴社に価値を見出してくれる団体や企業などが持っている経営資源と組み合わせることで、その『可能性』は互いにとって計り知れないものとなるはずです。

秘めたる『可能性』を具現化させ、価値へと替えるお手伝いをさせて頂きます。

【経歴】

新卒で入った会社は、先物取引の会社でした。
専門的な知識も技術もなかった私は、身を立てるなら営業しかないと考えていました。

どうせやるならきつい業界の方が成長につながるだろうと、金融業と不動産業の営業に絞り、最初に内定の出た会社に決めました。本音を言えば、長々と就職活動をしたくなかったという気持ちもありました。

「きつい業界」に臨むことが成長につながるとの考えを持っていながら、「出来れば楽をしたい」という矛盾した性質をもっていることに、このときは気付いていませんでした。

外務員試験に合格し、研修も終わった7月から、営業としての毎日が始まりました。

日経新聞に載せた広告から資料請求(有名エコノミストの講演録など)してきた人のみを営業の対象としているため、最初は先輩がかつて当たっていてもういらなくなったリストのみが割り振られる形になります。

会社としても、経験のない新人に有力な案件が潰されるより、まずはあまり見込みのないリストで実地訓練を積ませつつ、契約が取れたらラッキーくらいの感覚なのだと思います。

資料請求に対する反響営業なので無闇な飛込み等は無く、一見営業し易そうな気がしますが、実際は「そんなつもりで請求したのではない」(先物の資料ではないのだから当たり前ですが)と言った断りが非常に多かったのを覚えています。

この手法に代わる前から在籍していた先輩が言うには、『経済に多少なりとも興味がある』という絞り込みができているだけで、精度としてはまっさらなリストを当たるのと大差はない、との事でした。

まして、既に何度も前任者が連絡をし、断られているリストからでは、アポイントを取ることすら容易ではありません。とは言え、分母は決まっているので、手元にあるリストから受注するしかありませんでした。(当時は先物取引に対する規制が日増しに厳しくなっている時期で、営業を掛けるにも多くの制限を設けられていました)

とにもかくにも、まずは会ってもらわなくては話になりません。しかし、普通にアポイントを取ろうとしても前述の通りです。

そこで、アポイントを取るために工夫したり、コツが磨かれたりしていくのですが……ここでの経験が、後のテレアポの精度を飛躍的にあげる土台になったのだと思います。

ようやくアポイントがコンスタントに入るようになった8月、念願の初受注をいただきました。30人ほどいた同期の中では2番目の早さでした。

100万弱で始まったこのお客様との取引は、数年で2000万を越える取引額にまで拡大し、結果それらをほとんど失わせる形で取引が終了します。

きれいごとだけを言うつもりはありませんが、このことも要因の一つとなって、約5年務めたこの会社を退社することにしました。

「せっかく培った営業力は活かしたい」

「どうせ売るなら喜ばれるもの、価値のあるものを扱いたい」

転職先は、この二点を軸にして決めました。
それから今に至るまでの13年、色々な物を営業してきました。

商店向けインターネット接続契約やホームページ、業種向けに特化したパッケージソフト、IT系開発案件の受注、IT系人材の派遣、業界向けに特化したCSRシステム、POSシステム、販促企画、集客支援、教育・研修、採用支援、制作、イベント企画etc…。

経験としてはここに、先物取引時代の金融先物取引(商品、為替)、金地金が加わります。

私は決して、スーパー営業マンではありませんでした。

輝かしい実績もなければ、華々しい資格もありません。

ですが、例えば明日から全く経験のない「何か」を売れと言われたら、売ってくる自信があります。(よほどの専門性をもった商品の場合難しいかもしれませんが)

唯一人より勝っていると自負できる点があるとすればテレアポの精度くらいでしょうか。これに関しては誰よりもアポイントを取れる自信と実績があります。
しかしそれだけでは成果にはつながりません。

 

転職の際に、「喜ばれるもの」「価値のあるもの」を念頭に置いていましたが、今は少し考えが変わっています。

それが「喜ばれるものかどうか」「価値があるのかどうか」は提案の仕方次第だと考えています。

見せ方やテクニック的な意味合いもありますが、もっと根本的な部分で、価値をきちんと具体化し、可視化させることで、世の中のほとんどのものが価値を創出させることができるのです。

今なら先物を扱っても、違った提案の仕方をするでしょう。
大義として掲げていた「より価値のあるもの」は所属する会社に与えてもらうのではなく、自ら創り出せば良い。多様な商材を扱った経験が、このことに気付くきっかけとなりました。

 

テレアポの工夫で提案の場さえ獲得できるようになっていけば、扱うものの価値を創出し、クライアントが抱える要望や課題に則したものにすることで、契約までの道筋は見えてくるのです。
場と道筋さえはっきりと認識できていれば、私のような凡庸な営業でも所属企業とクライアントに貢献できる存在になれるのです。

同じく平凡な後輩や部下ともその気付きを共有したところ、アポイントの件数が飛躍的に伸び、商談の場ではクライアントにとって必要な価値を引き出し、その価値を自社で扱う商材の中から生み出すことで、信頼と共に顧客を得ていきました。

 

人並みの努力と勉強と工夫、あとはちょっとした気づきさえあれば、誰でも売れる営業になれるのです。

多くの平凡な「個」が集まってできているのが一般的な組織だと思います。
そのひとつひとつの「個」を底上げし、「組織」を強くする。
「個」を底上げする仕組みが、「組織」を属人的な運営から脱却させ、永続的に機能し続けるのです。